Asti's work room

 


「本を読むこと」
それは、息をするのと同じくらい
自分にとっては
普通で
自然で
もしも、できなくなったら
死んでしまうくらい大切なこと。

じくじくした子ども時代から
何とか生き延びるための
手がかりを捜していた時
出会った三人の「恩人」。

「病気」「戦争」「離婚」「借金」」「介護」
人が一生のうちに抱える
「不幸」を
一時にうけても
三人は
生きることを
「あきらめなかった」

「敬愛」と「感謝」からはじめた
「無益」にもみえる
私のこの「仕事」が
三人への「恩返し」になり、
再び、誰かのお役に立てれば
幸いです。
(2004.4.3)






幸田 文 
(since 2004.4.3)



(4/22) ローズ・ワイルダー・レイン(since 2004.4.9)



J.D.サリンジャ−




私の「命の恩人」とも言うべき三人の事について、私がこれまで長い間、一人で調べたり、考えたりしてきたことを、この「仕事部屋」で、少しずつ伝えていこうと思いました。

一見、何の関連性もないように思える三人ですが、共通している部分もあります。
「戦争」を経験していること。「離婚」を経験していること。子供時代に親との関係に「つまづき」があったこと。そして、一番大きなことは、その苦しい経験を乗り越えて、「生きる」ことを「あきらめなかった」ことです。
多くの作家が、「フィクション」や「虚構」の世界を創作しているのに対し、彼らの作品は、ほとんどが「事実」「現実」に根ざした、読者にすればあまり興味がわかないような華やかさのない地味な感じのするものが多いでしょう。
けれど、そういう「介護記録」や「回顧録」に近いような作品の中にこそ、生きていく上での強いヒントが隠されているのではないかと思います。
そして何よりも、時間に長短はあれ、彼らの生涯と自分の生涯に重なり合った時間があったのだということが、自分を力づけてくれたのでした。

「戦争」もなく「飢え」や「貧しさ」からも程遠いような生活をしている今の世の中。
それなのに、何か満たされない思いでたくさんの人たちが、「生きにくさ」を感じている・・・。

三人に対する私個人の想いから、偏った部分もあるでしょうが、
ここを訪れてくれた一人一人の皆さんに、三人の「何か」を伝えることが出きれば、とても嬉しく思います